令和5年9月25日(月),本校を会場に島根県警察本部警備部外事課門脇祐平氏を講師に招き,『アカデミアにおける技術流出の実態と対策について』を演題に技術流出の防止に関する研修会を実施しました。
この研修会は,大学等が有する機微技術が流出し軍事転用されないよう,輸出管理体制の整備,適切な技術管理の徹底が求められていることから,技術流出の防止に関する理解促進を目的として企画されました。
研修の冒頭で,門脇氏は,昨今,国内の学術関係者や研究員を標的に機微技術の窃取を試みる事案が発生しており,外国への技術流出へのリスクが顕在化していると指摘。その防止に向けて,技術流出のリスクについて組織内で共通認識をもち,不審なアプローチがあったときは一人で対応するのではなく,組織で「相談・報告・共有」し,不審なアプローチからの接近を排除する環境を醸成することが肝要であり,組織を構成する一人ひとりが「やり取りの相手方をよく確認すること(See)」,「立ち止まって考えること(Stop)」,「ささいなことでも情報共有,相談すること(Share)」の三つのSを心がけ,適切に対処してもらいたいと説明しました。
参加者からは,「多くの事例が紹介され,身近な場面で技術流出のリスクが潜んでいることを学んだ。技術管理に関する関心・理解が深まった。」といった感想が聞かれました。